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2007年5月19日 (土)

「無印良品」の失速

 無印良品が誕生したのは1980年のことだった。ノーブランドという意味の無印を名前にして西友ストアが立ち上げた。83年には無印良品専門店が青山に開設された。そして我が国初のSPAとして成長を遂げてゆく。売上
高も90年の200億円から2000年の1,000億円と着実に増えていった。

 しかし2000年を境に売上にブレーキがかかった。顧客たちの無印良品に対する満足度が急速に低下したのである。規模を大型化することで、出発点の「無印だから安い」といったセールスポイントがなおざりにされてしまった。大型化によって、無印良品らしくない過剰なディスプレイとデザインが演出されるようになった。新たなライフスタイル提案などもあり、これまでのユーザーが離れていってしまった。

 過剰なデザイン、包装、宣伝、流通システムの無駄を省き、安くて良い品を売るのが無印良品の売りであった。しかし企業の規模が拡大することで、そうしたコンセプトはもろくも崩れ去ったのだ。90年代に無印良品を支えてきたのは、渋カジに代表される団塊ジュニアたちだった。その次の若い世代は、中途半端になった無印良品を受け入れなかった。

 規模が拡大したといっても、ユニクロやGAPなどの生産ロットに比べればまだまだ小さい規模である。低価格戦争には参入できないのだが、2000年から値下げに踏み切った。そのために商品が売り切れ、それを補充することができずに品切れが続出した。そして売上を落とすことになったのだ。

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