機能美のニューヨーク・ファッション
ニューヨーク・コレクションの最大の特長は、機能性を重視したリアリティーのあるファッションだ。パリ・コレもミラノ・コレも、コレクション向けの特別でクリエーティブなファッションがメインになっている。そのまま街中では着られない派手なデザインばかりである。こうした流れに対抗するかのように、NYコレクションでは、リアル感のある実際に街中でもそのまま着られる服を発表している。
アメリカといえば、ジーンズに代表されるように、機能性を重要視したカジュアルファッションがメインである。それしか無いといってもいい。ジーンズを抜きにしてアメリカのファッションは成り立たない。そんな中で、80年代に登場したカルバン・クライン、ラルフ・ローレン、ダナ・キャランといったデザイナーが、新しいアメリカのファッションをつくりあげていった。
機能性を重視しながら、デザイン面でもすぐれたファッションを誕生させた。カジュアルとハイファッションを融合させたのである。普段の生活から発想した実用的で機能性のある洋服をつくることで、誰もが着こなすことのできる、デザイン面でも優れたハイファッションを生み出したといえる。そうした彼らが中心となったNYコレクションの考え方は、これからのファッション界に大きな影響を与えるに違いない。
<カルバン・クライン>
初めてカジュアル以外のアメリカ発ハイファッションを創りだしたNYのカリスマ的デザイナー。
<ラルフ・ローレン>
アメリカン・トラッドをベースにして、そこにトレンドを控え目に取り込んでいる。大人っぽい良質なカジュアルウェアーが特長。
<ダナ・キャラン>
80年代に日本へ上陸。パワースーツをベースにして、トレンドとセクシーをプラスし、ポップな味付けをしている。NYのキャリアウーマンに圧倒的な人気がある。
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