ファッションとスタイルの関係
お決まりのルールに従がい、流行に流されるのがファッション。そうしたものを破って生まれるのがスタイル。おおざっぱに言えば、そういう違いがある。スタイルの方が個性的なのだ。
ただし、オシャレであるためには、個性的であっても基本的なルールを知っておく必要がある。それを身につけておかなければ、単に奇抜なだけである。
ココ・シャネルの傑作の一つにリトル・ブラック・ドレスがある。パーティー・ドレスと呼ばれる、シンプルな黒いドレスで、シャネル・スタイルを代表する永遠の定番だ。この服を着こなすのは難しい。誰が着ても同じようにシンプルでシックに見え、まさに着る人間のスタイル力が試されるドレスだ。
このドレスが登場したのは1920年代で、当時はキンキンギラギラの派手なドレスが主流だった。それに比べてリトル・ブラック・ドレスは、それこそ葬式の衣装のように地味であった。派手な色柄や金銀の装飾の衣装に、シャネルは挑戦したのである。どんなに地味なドレスであっても、着る人間のセンスとスタイル力によって華やかになる。そうした観点でデザインしたのだ。
故ダイアナ妃が、胸元を大きく開けたリトル・ブラック・ドレスを着て話題になったことがあった。王室では掟破りのファッションだったのだ。そうした反則を加えたことが、彼女のスタイルだったと言えるんじゃないだろうか。
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